回避性パーソナリティ障害(AVPD)について
回避性パーソナリティ障害(AVPD)は他人から見捨てられ拒絶されることを特に恐れ、失敗して恥をかくことを想像し、強い不安を抱いたり、社会との関わりや何かに挑戦することをためらってしまう傾向があります。
原因
遺伝的要因や本人が育ってきた環境、親との関わり、引きこもり、いじめなど様々な要素が考えられますが、自分を守るために自身の殻に閉じこもった状態とも言えるでしょう。
治療
極端な不安で社会生活を送れない場合は、専門医を受診し抗不安薬や抗うつ剤を処方してもらう方法もあります。また、心理療法としてソーシャルスキルトレーニング(SST)、認知行動療法、暴露療法など様々な取組みが挙げられます。
診断基準
このパターンは、以下のうちの4つ以上が認められることによって示される
・自分が批判されたり、拒絶されたりすること、または他者に気に入られないことを恐れるため、対人的接触を伴う仕事関連の活動を回避する
・自分が好かれることが確実ではない限り人と関わりたがらない
・冷笑または屈辱を恐れるため、親密な関係を築くことをためらう
・社会的状況で批判されたり、拒絶されたりすることへのとらわれがある
・不全感を感じているため、新しい社会的状況で抑制的になる
・社会的に無能力である、魅力がない、または他者に劣っているという自己像をもっている
・恥をかく可能性があるために、個人的リスクを取ったり、新しい活動に参加したがらない
・また、症状は成人期早期までに始まっている必要がある。
出典
回避性パーソナリティ障害(AVsukPD) – 08. 精神障害 – MSDマニュアル プロフェッショナル版 (msdmanuals.com)
診断テスト
ネットで「回避性パーソナリティ障害 診断テスト」を検索すると、無料のサイトが出てきますので、気になる方はやってみてください。
参考
回避性パーソナリティ障害(AVPD)は精神疾患として扱われていますが、少なからず人はこのような特性を持っているのではないでしょうか。カウンセラー自身も幼少期から青年期までAVPDの特性を持っていました。仕事や友人関係、家庭において適応的であれば心配は必要ありません。また、人間関係で傷ついた場合は新たな良い人間関係で補うことも十分に可能です。だから諦めないでくださいね。
ただ、考えすぎて一歩が踏み出せない、私になんか出来ない、何かに挑戦してみたいけど出来ない、という方はぜひ当相談室へご相談ください。
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